これまでにお送りした水戸芸術館ATM速報

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Date:  Sun, 20 Jun 1999 23:35:21 +0900 (JST)
From:  tamamik@arttowermito.or.jp (Tamami Kojima)
Subject:  [atm-info,00723] Air conditioning system
Sender:  jun@re.soum.co.jp
To:  info: ;
Message-Id:  <199906201435.XAA24526@goro.asahi-net.or.jp>
X-Mail-Count: 00723

▼ＡＴＭ速報１９９９年６月２０日発--------------------------------

毎分10t、吊り下げられた岩に豪快に噴出しながら循環する、広場正面、
カスケードの水。北西角で涼と憩を演出するひそやかな流水。
それらと同じ水ながら、皆さまにご覧いただくこともなく、ただひっそり
と快適な空間を維持する役割を果たしている、水戸芸術館の特別の水の話
が、この夏、脚光を浴びることになりました。

水戸芸術館の、水を使った空調システムです。
屋上にあるヒートポンプチラーという機械で、夏は摂氏 7度の冷水、冬は
45度の温水を作り、地下駐車場のさらに地下にある、1,600トン（ざっと、
25mプール 5杯分以上の水量）の「蓄熱槽」という水槽に蓄え、その水を
循環させて空調を行うシステムです。

市街地の中心に位置し、年間を通じて多くのお客様にご利用いただく公共
施設として、燃焼部分がなく安全かつ環境にやさしい空調システムを、と
の観点から採用されました。冷水や温水づくりには深夜電力を利用し、日
中は水を循環させるポンプと風を送るファンを回す電力消費のみのため、
電気料金の特別割引も受けられ、経済性の面からも優れたシステムと評価
されています。

さらに水戸芸術館は、美術作品の展示や所管作品の保管のため、24時間体
制での空調の必要があり、万一の熱源機器の故障の際にも空調を停止する
ことなくメンテナンス可能という特長も伴うシステムです。

導入から既に10年近く経とうとしていますが、大きなトラブルもなく順調
に稼動しています。平成10年度では、年間を通じて約85パーセントの夜間
移行率があり、深夜電力による割引も約12,800,000円になりました。
運転管理面でも、美術品にとっての最適な温湿度のコントロールが手軽に
出来、またそれらのすべてが中央監視室で行なえるため、管理スタッフの
省力化にも、大きく貢献しているといえます。

この水戸芸術館の事例が、「'99ＴＥＰＣＯ蓄熱空調展」で紹介されます。
脚光を浴びることは少ないながらも、随所で常に先進性を模索し続ける、
水戸芸術館事務局（担当：鈴木朋幸、福島大蔵、川又保雄）の活動の一端
として、ご注目いただければ幸いです。

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'99 ＴＥＰＣＯ 蓄熱空調展
日時：7月14日(水)〜16日(金)10:00〜17:00
会場：東京ビックサイト 東1ホール(東京都江東区)
出展：約50団体
入場料：無料
内容：省エネルギーで環境にやさしく、経済的な畜熱空調システムについ
て、実機、システム、採用事例などの最新情報を一堂に集め、普及促進を
はかる展示会

東京電力株式会社 蓄熱空調展事務局
Tel : 03-4216-5915   Fax : 03-4216-5919

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明日21日は休館させていただきます。
お問い合わせ等は
mailto:webstaff@arttowermito.or.jp
チケットのご予約は
mailto:ticket@arttowermito.or.jp
お待ち申し上げております。

http://www.arttowermito.or.jp/atm-j.html 次回配信をお楽しみに！---