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Date: Wed, 23 Jun 1999 22:12:27 +0900 (JST)
From: tamamik@arttowermito.or.jp (Tamami Kojima)
Subject: [atm-info,00725] Dance Experiment #6
Sender: jun@re.soum.co.jp
To: info: ;
Message-Id: <199906231312.WAA23841@goro.asahi-net.or.jp>
X-Mail-Count: 00725
▼ATM速報1999年6月23日発--------------------------------
----望みはたったひとつ「踊りたい」。
フランスでの、エルヴェ・ロブ作品 "FACTORY" の中心メンバーとして、
公演を成功させ大きな成果をあげた若生祥文が帰国しました。
呼び止めていつ踊ってくれるのか尋ねたところ、しっかりと視線を合わせ
たまま、「とにかく調子がいいので、今度の土曜日は、踊ります。」と、
静かな声ながら自信を込めて、予告してくれました。
6月26日(土)15時30分、エントランスホールで、彼が久しぶりに踊り
ます。平松み紀、市民舞踊学校の5人とのダンス・コミュニケーション、
お見逃しなく!(入場無料)
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「ダンスはどう見たらいいのかわからない...」とはよく聞く声ですが、
わかる必要なんてあるのか、と、ふと思ったりします。
なぜなら私たちは、他人のことも自分のことも、実はよくわからない。
わからないから、こうしてイライラしたりほのぼのしたりしながらここに
いる。...そうではないですか?
つまりダンスを見ることと、人と向かい合うことはほぼ同じである、と。
人は他人に自分を理解してもらうために表現し、また他人と区別するために
自分を他人の前に表す。そして客席からはその中に自分を見つけたり、見つ
けられなければそれは合わせ鏡のように自分を意識したり、する。
しばし見つめていると、その身体と身体のふれあう姿に、踊っていないにも
かかわらず自分の身体を発見したりする。この試みはそういうダンスです。
それは実はとても易しいダンスです。私たちは私たちの身体を持っているん
ですから。その身体を物差しにして、人と出会って、距離を測り、近づいた
り遠ざかったりする。
わずか30分ばかりの中でできることは限られています。ならばその30分は
一分一秒も無駄にできません。どうせ生きているなら。
6月26日、あらためて私たちは出会いましょう。楽しみです。楽しみにして
いてください。
長山 泰久(水戸芸術館演劇部門学芸員)
http://www.arttowermito.or.jp/atm-j.html 次回配信をお楽しみに!---