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Date: Sun, 4 Jul 1999 22:31:31 +0900 (JST)
From: tamamik@arttowermito.or.jp (Tamami Kojima)
Subject: [atm-info,00734] Hiroshi Koizumi, flute
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▼ATM速報1999年7月4日発----------------------------------
小泉浩・フルート
現代音楽を楽しもう XIV [企画・構成・司会:池辺晋一郎]
この「現代音楽を楽しもう」シリーズに小泉浩が初登場なんて、企画者の
見識を疑われても仕方がない。10回に及ぶ戦後日本のフルート作品連続コ
ンサート、2枚組CD「海へ−現代日本フルート音楽の諸相−」、著書
「フルートの現代奏法」の画期的な出版、そしてかずかずの受賞…。我が
国の現代音楽を演奏面から語るとき、絶対に小泉の名を忘れるわけにはい
かないのだ。―以上、企画者としてますは客観的、冷静な弁です。
さて、次は別の角度から。実は小泉と僕は芸大での同級生。36年間、僕は
小泉のフルートを聴きつづけてきた。現代音楽の分野のみならず、僕が作
曲してきたかなりの数の映画、演劇、TVのための音楽録音において、彼
は常に中心の存在だ。親友である。音楽の上で。酒席で。野球の話題で。
―以上、友として歓びの弁。
今回のプログラムは、その小泉と僕とで何度も話し合って決めたもの。こ
れが最高、という曲目(こんなことをいうと、自ら新作の作曲にプレッシ
ャーをかけるようなものだが)。山口恭範、佐藤紀雄というすばらしい共
演者を得て、久しぶりのこのシリーズの、まさに本領をお聴かせしたい。
―以上、僕はもう熱くなっています。
池辺晋一郎
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小泉浩・フルート
現代音楽を楽しもう XIV
1999年10月2日(土)
18:00開場 18:30開演
会場:水戸芸術館コンサートホールATM
料金:(全席指定)A席3,000円・B席2,000円
チケット発売7月11日(日)
TEL 029-227-8111
mailto:ticket@arttowermito.or.jp
池辺晋一郎:ストラータII
武満徹:海へ
近藤譲:スタンディング
福士則夫:夜は紫紺色に明けて
松平頼暁:ガッゼローニのための韻
池辺晋一郎:新作(題未定−フルート、ギター、打楽器のための)
<水戸芸術館委嘱作品、世界初演>
小泉 浩(フルート)
佐藤紀雄(ギター)
山口恭範(パーカッション)
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小泉 浩(フルート)
1944年広島県呉市生まれ。67年東京芸術大学卒業。69年同大学院修了。
72年「サウンド・スペース・アーク」を結成。以来90年に解散するまで、
「パリの秋のフェスティバル」「ロンドン・アルメーダ・フェスティバル」
「ニューヨーク・フェスティバル」「ベルギー・ユーロパリア '89」など
世界各国で演奏会を開く。
国内においても「現代の音楽展」「MUSIC TODAY」などに毎年出演。
94年10月より「現代日本のフルート作品連続演奏会」全10回を行うなど、
我が国における現代音楽の第一人者として数多くの初演も手掛ける。また、
札幌交響楽団、新日本フィルハーモニー交響楽団、東京フィルハーモニー
交響楽団、名古屋フィルハーモニー交響楽団、アンサンブル金沢、京都市
交響楽団、大阪フィルハーモニー交響楽団、広島交響楽団、九州交響楽団
などの国内の主要オーケストラとソリストとして共演するなど幅広い演奏
活動を行う。第1回中島健蔵音楽賞(83年)、第7回日本ゴールドディス
ク大賞(93年)、第2回朝日現代音楽賞(93年)、第9回日本ゴールドデ
ィスク大賞(95年)、第15回中島健蔵音楽賞(97年)受賞。また、CD
「海へ」(日本コロンビア)が97年度レコード・アカデミー賞を受賞して
いる。著書に「フルートの現代奏法」(日本ショット)がある。
現在、福井仁愛女子短期大学、桐朋学園短期大学講師。
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佐藤紀雄(ギター)
1951年生まれ。ギターを小原安正に師事。71年、現・東京国際ギターコン
クール第1位。79年、西武美術館(セゾン美術館)での「ミュージック イ
ン ミュージアム」のリサイタルを初めとし、国内外で現代音楽を中心と
した活動を続ける。ソロ・レコードに「ノリオ・サトウ・プレイズ・タカ
ハシ・アンド・コンドー」「12の歌」(武満徹 編)「コタ」(ALMレコー
ド)、「MUSUIC TODAY SELECTION」がリリースされている。指揮活動では、
「近藤譲作品集「横浜」(ALMレコード)、「夜は紫紺色に明けて− 福士
則夫/室内楽作品集」(カメラータ・トウキョウ)などがある。第5回京
都音楽賞(実践部門賞)(90年)、第12回中島健蔵音楽賞(94年)、第5
回朝日現代音楽賞(96年)を受賞。97年に「アンサンブル ノマド」を結
成し、芸術監督をつとめる。今年から東京オペラシティにて年5回の定期
公演を行う。
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山口恭範(パーカッション)
東京芸術大学を卒業後、欧米で研鑚を積み、1966年パーカッション・ソロ
リサイタルを開催し、注目される。72年より10年間、新日本フィルハーモ
ニー交響楽団に在籍。72年、ピアノの高橋アキ、フルートの小泉浩と現代
音楽演奏グループ「サウンド・スペース・アーク」を結成。83年には第1
回中島健蔵音楽賞を受賞。同年、武満徹企画の「第11回 MUSIC TODAY」で
ソロリサイタルを行う。93年、ベルリン芸術週間で、石井眞木作曲、指揮
による打楽器コンチェルト<砕動鬼>を初演。その他、「ワルシャワの秋」
「パリの秋のフェスティバル」、ロンドン、アビニオン、ウィーン、タン
グルウッド、ニューヨーク・リンカーンセンター等の主要音楽祭に出演す
るなど、内外で演奏活動を続けている。92年、ソロCD「イルージョン」
をアイオロス・レーベルより発表。
現在、同志社女子大学嘱託講師。
http://www.arttowermito.or.jp/atm-j.html 次回配信をお楽しみに!---