これまでにお送りした水戸芸術館ATM速報

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Date:  Wed, 15 Sep 1999 20:38:03 +0900 (JST)
From:  tamamik@arttowermito.or.jp (Tamami Kojima)
Subject:  [atm-info,00782] WALK #34
Sender:  jun@re.soum.co.jp
To:  info: ;
Message-Id:  <199909151137.UAA02774@juran.asahi-net.or.jp>
X-Mail-Count: 00782

▼ATM速報1999年9月15日発--------------------------------

矢沢:今は続けるしかないんですよ。
松本:そんなことで結論づけるわけ?じゃあ、『人形の家』のノラみたい
に「私、でていくわ」っていえば、その方がはるかにスタンダードとして
評価されるよ。僕がいいたいのは成熟してるはずなんだけれども、成熟し
ているということに対してどうも嫌がっているんだよね、日本人は。わか
ってないんだよ、だからうろうろしているんだと僕は思う。
*松本も一応日本人です。(送信者)
長山:えっ、成熟ということを嫌がっている?成熟したということを自覚
することを嫌がっている?
松本:いや、わからないんだよね、ほんとうのところでは。
長山:どう成熟してきたか、が?
松本:何かが終わっているんだよ。でも終わったとは思いたくない。だっ
て、それは喪失になるじゃない?でもそれをやるには、何が成熟したかが
わかっていないと出来ない。僕が誤解を懼れずに「スタンダード、スタン
ダード」って連呼したのはそれですよ。
矢沢:レオス・カラックスが<ポーラ X>を撮るのに 8年もかかったり、
マイ・ブラディ・ヴァレンタインとかがあんなに長いこと沈黙している90
年代の苦しさというのはすごくわかる感じがするんですよ、わかるなんて
いうとおこがましい言い方かもしれないけれど。でもそれは成熟したこと
を拒否してるわけじゃないと思うんです。むしろなんて言うのかな、成熟
の果てに来たのがこれか、みたいな袋小路感というか。そもそも本当に成
熟したのか、という。でも進むのを拒否してるわけじゃないです。
(座談会「水戸芸術館の89・99年をめぐって」(2)より)
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水戸芸術館企画現場で炸裂する、ピュアで真っ直ぐな男の子スピリットが
きらきらと眩しい言葉のままおさめられたWALK最新号、できました。
ジュディ・オング弁証法的或いはビヨーク・アウフヘーベン的に、現場に
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WALK No. 34 SEPTEMBER 1999
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水戸市五軒町1-6-8 水戸芸術館コントルポアン 宛

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