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Date: Tue, 9 Nov 1999 21:46:52 +0900 (JST)
From: tamamik@arttowermito.or.jp (Tamami Kojima)
Subject: [atm-info,00824] Interview with Koyasu Shin, ACM actor
Sender: jun@re.soum.co.jp
To: info: ;
Message-Id: <199911091246.VAA24476@juran.asahi-net.or.jp>
X-Mail-Count: 00824
▼ATM速報1999年11月9日発--------------------------------
公演は明日の夜から--「最後はお客様に泣いていただきます。」
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ACM子安真『マッチ売りの少女』公演直前を語る
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11月 5日(金)FMぱるるん放送
*公演のみどころが、俳優や演出家自身により語られる、魅力の連続番組
ながら、聴取可能地域が水戸市近郊(半径約10km以内)に限られますため、
主要部分をテキストでお届けいたしております。
Q: いよいよ本番直前ですね。
子安:いよいよ来てしまいました(笑)。
Q: 今週の劇場の動きはどうでしたか?
子安:火曜、水曜に百人劇場の仕込みをしまして、通常の劇場の中に劇場
を仕込む作業なんですが、その空間の仕込みと今回の舞台装置の仕込みを
しました。結構たいへんなんですよ、これが…。
Q: そうですか、では芝居のほうについては、どんな感じの稽古をしま
したか?
子安:これまではリハ−サル室で、こんな感じの空間でとイメ−ジを膨ら
ませての稽古でした。おおよそ全体を通して稽古ができる状態です。今週
からはいよいよ劇場に入り、細かいところをつめる作業になります。今日
は前半は役者同志の打合せと細かいチェックをして、午後3時頃から通し
稽古をしました。
Q: 本番どおりの感じですか?せりふ、動きをつけてということですか?
子安:そうですね。まだ照明は仕込まれてはいないんですけど、それ以外
は本番どおりというか、衣裳も完成して、着用して稽古しました。
Q: 今日、劇場での稽古を見させていただいたのですが、おぼんのよう
な回り舞台を使っていて、ファンタジックな世界があり、そこにイス、テ
−ブルなどの小道具があって、不思議な感じがしました。ところで、この
ファンタジックな舞台で、子安さんが演じる役は?
子安:僕は老夫婦の夫の役です。
Q: その老夫婦のお家が回り舞台の上なんですね。
子安:そうです。
Q: なんかすごく家庭的な感じがしたんですが…。
子安:この家庭テキ雰囲気と云うヤツ、これがなかなかクセモノでして、
知っているかどうかわかりませんが、家庭テキ雰囲気に欠かせないのが、
第一にネコなんですね。第二にダンロイロリのたぐい、ウイスキ−ドブロ
クのたぐい、推理小説オトギバナシのたぐい、アミ棒と毛糸、もしくは破
れた足袋手袋のたぐい、最後に老眼鏡ね。うちにもネコがいたのですが、
最近みえなくなりまして…。
Q: (あわてて)ちょっと待ってください。なんかせりふになってませ
んか?
子安:これ僕のせりふなんですけど、よくわからないと言えばわからない
ですよね。
Q: びっくりしました。こんなせりふがいたるところにあるんですか?
子安:自分のせりふはあまり…意味がないわけではないんですが、変な能
書きをたれたりするせりふが多くてですね、これは老夫婦のなかに、一人
外部の人、女性なんですが、入ってきまして、その女性も何を目的にその
家庭に入ってきたのかわからない。老夫婦も一生懸命にもてなそうと努力
するんですけど、どうも空回りしてしまうというか、うまくいかない状態
が続く、それが今僕が喋ったシ−ンです。この芝居の冒頭の部分なんです
けど。
Q: コミカルな感じがしますね。どう展開するか楽しみですね。
子安:今回の芝居については、お客さんというか、外部の人が入りこんで
くると変にかっこつけてしまう家庭の雰囲気が、おかしく出ればいいなと
思っています。今日はせっかくですから、渡辺さん(番組司会者)、矢沢
さん(音楽部門学芸員)がいるので、芝居が空回りするシ−ンをやってみ
ますか?
と、番組後半の音楽情報の解説のために傍らで待機していた矢沢学芸員を
巻き込み、『マッチ売りの少女』ラジオ朗読が始まる。そして「私はマッ
チを売っていたのです」という矢沢学芸員のせりふで終わる。
矢沢:あ−緊張した(笑)。
子安:ここまでが、女が何を目的に来たのかわからないんですね。そして
今矢沢さんが言った最後のせりふで物語が急速に展開していくんですよ。
このあとはシ−クレットで、今日は喋りませんけど。
矢沢:す、すごい重要なせりふだったんですね(驚)…。
Q: ところで、今回の見どころは?
子安:全体が童話の世界なので笑えるかどうかわかりませんが、前半は笑
えるシ−ンがいっぱいあります。後半はしんみりとしていただき、最後は
お客様に泣いていただきます。
ACMによる『マッチの売りの少女』をどうぞよろしく。
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11/10(水)19:00、11/11(木)19:00、11/12(金)19:00、
11/13(土)14:00、19:00、11/14(日)16:00
●ACM百人劇場シリ−ズ・3「マッチ売りの少女」
[作]別役 実 [演出]長谷川裕久
[出演]塩谷 亮、佐藤信郎、子安 真、名取 哲(ACM)
http://www.arttowermito.or.jp/play/hyas99j.html#3
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TEL: 029-225-3555(9時30分〜18時)
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