これまでにお送りした水戸芸術館ATM速報

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Date:  Thu, 11 Nov 1999 00:19:05 +0900
From:  Tamami Kojima <tamamik@arttowermito.or.jp>
Subject:  [atm-info,00825] ATM Ensemble The 15th Concert
To:  atm-info@arttowermito.or.jp
Message-Id:  <199911101521.AAA08714@juran.asahi-net.or.jp>
X-Mail-Count: 00825

▼ATM速報1999年11月10日発------------------------------

心の三連画。
ATMアンサンブルが巨匠・園田高弘と共に、得意の近代フランス室内楽に
取り組む。選ばれたのは、30歳のフォーレ、39歳のラヴェル、57歳の
フランクが書いた3曲の傑作。それぞれの人生の転機に書かれたこれらの
作品には、洗練、機知、瀟洒といったフランス音楽についてまわる形容詞
を超えた、彼らのもっとも真情あふれる言葉たちが託されている。
三色の音によって描かれた高貴にして情熱的な心の絵画たちを、
ごゆっくりお楽しみください。
(担当: 矢沢 孝樹)

ヴァイオリン・ソナタ 第1番 イ長調 作品13
Gabriel Faure,30ans, 1875
歌曲創作に力を注いでいた若いフォーレ。
しかし、マリアンヌ・ヴィアルドとの恋愛の中で高まる感情を受け止める
には、もはやユゴーやゴティエの詩では足りなかった。
そして、ヴァイオリンとピアノが双蝶のようにからみあい飛翔する、
一編のソナタが生まれた。

ピアノ三重奏曲 イ短調
Maurice Ravel, 39ans, 1914
すでに〈ダフニスとクロエ〉を書いていた管弦楽の魔術師は、第1次世界
大戦への従軍を前にしていた。最後の作品となる予感を胸に秘めて作曲家
が手がけたのは、得意の管弦楽ではなく、ピアノ三重奏。
故郷バスクの踊りが、深い淵に下りて行くようなパッサカイユが、
ラヴェルの心の奥を照らし出す。

ピアノ五重奏曲 ヘ短調
Cesar Franck,57ans,1879
神童ピアニストとしての役割を強要された少年期。
無名のオルガニストとして、雌伏の時を過ごした青年期。
自分の言葉と色彩を求めての長い旅の末、
ピアノ五重奏曲が作曲家フランクの真の誕生を告げた。
苦悩と希望が渦巻く半音階の嵐が、初演の場に居合わせた若いデュパルク
やドビュッシーの心を奪い去った。

ATMアンサンブル第15回演奏会 -- 近代フランス室内楽の愉しみ III --
2000年2月21日(月)18:00開場18:30開演
*当日は休館日につき、開館は16:00となります。
会場:水戸芸術館コンサートホールATM

ピアノ:園田高弘(ゲスト)
ヴァイオリン:原田幸一郎、加藤知子、小林美恵
ヴィオラ:豊嶋泰嗣
チェロ:毛利伯郎

料金:A席3,500円、B席2,500円、ペアチケット(A席50組限定)6,000円
*ペアチケットは芸術館のみの扱いとなります。
チケット発売:1999年12月4日(土)
(9時30分より。窓口、お電話、速報受信のお客様はメール可)
友の会先行予約:1999年12月1日(木)
(9時30分より。お電話、速報受信の会員様はメール可)
TEL: 029-231-8000
mailto:ticket@arttowermito.or.jp
*メールでのご予約方式をご利用の場合、上記アドレスまで、お手数です
が様式を事前にご請求下さい。

−ワインのあるコンサート−
当日ご来場のお客様に、もれなくワインもしくはソフトドリンクを
サーヴィスいたします。
協力:ホテル ステノ
http://www.sphere.ad.jp/steno/steno-j.html

http://www.arttowermito.or.jp/atm-j.html 次回配信をお楽しみに!---