これまでにお送りした水戸芸術館ATM速報

* こちらに掲載中のものは、送信後に修正等の必要が生じた場合は修正等を加えて掲載しています。あらかじめご了承ください。
* 丸ごと全文の転載はご遠慮ください。引用される場合は水戸芸術館公式サイト http://arttowermito.or.jp/ へのリンクをお願いいたします。

お問い合わせは下記よりお願いいたします。
>> お問い合わせフォーム


Index: [Article Count Order] [Thread]

Date:  Tue, 16 Nov 1999 20:03:44 +0900
From:  tamamik@arttowermito.or.jp
Subject:  [atm-info,00830] Art into Life 1900-1940 / Miyajima Tatsuo Workshop
To:  atm-info@arttowermito.or.jp
Message-Id:  <4925682B.003C8764.00@david.arttowermito.or.jp>
X-Mail-Count: 00830

▼ATM速報1999年11月16日発------------------------------

今週末20日(土)より開催の「ゼロ年」に続く現代美術センターの事業、
急ピッチでの展示変えながらまだその「ゼロ年」も始まらないうちに、
次の事業のお知らせで恐縮ですが、この軽快な展開そのものも、
どうぞお楽しみ下さい。

----------------------------------------
「日本の前衛 Art into Life 1900-1940」展
----------------------------------------
会期:2000年2月5日(土)〜3月22日(水)
休館日:月曜日、ただし3月20日(祝)は開館、3月21日(火)は休館。
開館時間:午前9時30分〜午後6時30分(入館は午後6時まで)
会場:水戸芸術館現代美術ギャラリー
主催:水戸芸術館現代美術センター、京都国立近代美術館
協賛:財団法人花王芸術・科学財団/財団法人アサヒビール芸術文化財団
/財団法人裏千家今日庵
協力:全日空/財団法人堂本印象記念近代美術振興財団/株式会社創夢/
株式会社竹尾
入場料:一般 \800 前売・団体20名以上 \600
中学生以下、65才以上、心身障害者の方は無料

1920年代の世界的な近代都市化現象は、挑戦的で果敢な創造意識を
生み出しました。日本でも、ヨーロッパ・アヴァンギャルドの影響の下、
萬鐵五郎や東郷青児の絵画、アクション、マヴォの活動など、いわゆる
「前衛」的傾向を示す作品や活動が誕生しました。
しかし日本の場合、本来は「前衛」と相いれないと思われがちな
わが国固有の「伝統」的美意識のなかにも、むしろ「前衛」志向をも
助長するような造形要素を認めることができます。
さらには、絵画や彫刻といった純粋造形作品だけではなく、
建築やデザインという「生活(Life)」に基盤をおく領域にも
「前衛」の意識が顕著に示されています。ドイツに誕生し、わが国にも
大きな影響を与えたバウハウスの活動はその好例ですが、注目すべきは
そのバウハウス自体にも、東洋、そして日本の造形に感化を得た
興味深い側面が潜んでいることです。
本展では、日欧相互の文化交流といった視点からもこの「前衛」の問題を
取り上げ、「生活」との関わりを中心に、絵画・彫刻・工芸・デザイン・
建築・写真・美術教育など多岐のジャンルにわたる
作品・関連資料によって、戦前の「日本の前衛」を総合的に再考しながら、
現代美術の源流を探ります。

----------------------
宮島達男ワークショップ
----------------------
「時の蘇生」柿の木プロジェクト・イン・水戸
会期:2000年2月5日(土)〜3月22日(水)
会場:現代美術ギャラリー第9室およびワークショップ

水戸芸術館で1998年に開催された「なぜ、これがアートなの?」展で
デジタルカウンターを背負った車<Running Time>を出品した宮島達男が、
96年から始めたアート・プロジェクト「時の蘇生」を紹介します。
この「時の蘇生」は、長崎の被爆柿の木2世の存在を知らしめる活動と
その植樹を通して、柿の木の生命力や平和について子供たちに体感して
もらうことを目的としています。
植樹地は保育園、幼稚園、小学校等の子供たちを中心として多くの人々に
育ててもらえる場所が条件となります。
本ワークショップでは、99年に開催された第48回ヴェニス・ビエンナーレ
の出品作品を加えた活動の記録を展示し、各地での柿の木との関わりを
紹介します。
同時に、「時の蘇生」プロジェクトの実行委員会メンバーが主催する
ワークショップを通じて、本アートプロジェクトの考え方や意味を
楽しく体験します。また、本プロジェクトに参加し、2001年3月の植樹を
希望する里親を募集します。

http://www.arttowermito.or.jp/atm-j.html 次回配信をお楽しみに!---