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Date: Tue, 7 Dec 1999 17:28:58 +0900
From: tamamik@arttowermito.or.jp
Subject: [atm-info,00846] Welcome to Ryukyuan Performing Art!
To: atm-info@arttowermito.or.jp
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▼ATM速報1999年12月7日発--------------------------------
12月12日(日)14時開演『琉球芸能 ―王朝の舞と響き― 』
http://www.arttowermito.or.jp/music/ryukyuj.html
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公演のみどころのご紹介 -- 水戸芸術館 音楽部門 中村 晃
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1.沖縄の文化に触れてみてください。
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昨今の軍事基地をめぐる問題や、来年度の沖縄サミット、新2千円札に
首里城の図柄が入るなど、昨今、沖縄をめぐる多くのニュースがわたし
たちのもとに届いています。しかし、同じ日本でありながら、その地理
的・距離的な隔たりから、沖縄の歴史や文化について、私たちがどれほ
ど深く理解しているのかは、疑問の残るところです。日本人として、私
たちにとっての沖縄の在り方について、今、真剣に問い直さなければな
らないのではないでしょうか。
そこで、本公演を通して、沖縄の芸能に直接接して、沖縄の文化を肌で
感じ、そして、琉球王朝以来の沖縄のあゆみとそこに暮らす人々のこと
をもっと知ってもらいたいという思いもあります。
2.琉球舞踊界で当代きっての女形と評判の宮城能鳳が登場します。
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琉球王朝のいわば宮廷舞踊として発展してきた古典舞踊は、元来、士族
たちによって演じられたものです。女性が古典舞踊を行なうようになっ
たのは、歴史が浅く戦後になってからのことです。
本公演では、古典舞踊の本来の姿をお伝えするべく、当代きっての女形
と誉れの高い宮城能鳳とその子弟たちが登場します。
*宮城能鳳インタビュー
http://www.arttowermito.or.jp/music/miyagi99j.html
3.琉球舞踊の魅力を余すところなく盛り込んだプログラム
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本公演のプログラムには、琉球舞踊のあらゆるジャンルの演目が登場し
ます。従って本公演をご覧になれば、琉球舞踊の全体像を知っていただ
くことができるでしょう。
4.歌舞伎ファンも見逃せない―組踊 『執心鐘入』
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組踊は、せりふを主として歌と踊りで筋をはこぶ楽劇で、琉球古典舞踊
の重要なジャンルのひとつです。
その成立の過程には中国の演劇や(沖縄の人たちのいうところ)の能、
狂言、歌舞伎などの影響があります。
本公演で取り上げられる『執心鐘入』は、歌舞伎で有名な「道成寺もの」
の物語と筋を同じくするもので、いわば琉球版「道成寺」と言える作品
です。歌舞伎ファンにとっても、興味深い演目であると言えます。
5.沖縄の音楽も楽しみのひとつ
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私達にとって沖縄の文化で最も馴染みのあるもののひとつは、本土の
三味線と同じルーツをもつヘビの皮を張った楽器、三線(さんしん)に
よる音楽なのではないでしょうか。本公演では、この三線に加え、筝、
笛、太鼓によって音楽が奏されます。
古典舞踊においては典雅なしらべの音楽が、雑踊ではリズム感溢れる
ノリの良い民謡の音楽が、それぞれ演奏されます。
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*中村学芸員による琉球芸能キーワード集も掲載しました。
http://www.arttowermito.or.jp/music/rpkwordsj.html
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