これまでにお送りした水戸芸術館ATM速報

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Date:  Thu, 16 Mar 2000 19:55:22 +0900
From:  tamamik@arttowermito.or.jp
Subject:  [atm-info,00912] Synopsises of Tsukimi Zato and Narihira Mochi
To:  atm-info@arttowermito.or.jp
Message-Id:  <492568A4.003B8F80.00@david.arttowermito.or.jp>
X-Mail-Count: 00912

▼ATM速報2000年3月16日発--------------------------------

古典の古典たる所以--普遍的な問題提起と、今感覚で目にするとちょっと、
いえ、かなり、癪に障る語が何食わぬ顔で使われていたりする、まもなく
チケット発売の人気シリーズ、野村万作抄 8の演目のあらすじを、お届け
いたします。

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狂言「月見座頭(つきみざとう)」
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座頭:野村万作
上京の者:野村萬斎

あらすじ
中秋の名月の夜、下京の座頭(シテ)が河原へ月見に出、虫の声を
楽しんでいる。そこへ上京の男が、これもまた月見にやってくる。
座頭の月見とは風流だと話しかけ、互いに和歌を所望すると、二人とも
ぬけぬけと古歌を自作のように披露するが、どちらもあまりに有名な歌
なのですぐにばれ、二人は笑い合い、洒落た人と意気投合、男の持参した
酒を酌み交わし、互いに謡い舞って酒宴を楽しむ。
やがて二人は別れるが、上京の男はふと気が変わり、立ち戻って座頭に
いきあたり、声を荒げて喧嘩をしかけ突き倒して去っていく。
座頭は同じ男と気がつかず、「今の奴は最前の人とひっちがえ情もない奴
でござる」とつぶやき、盲目の身の哀れさ、人の世のせつなさを嘆き、
大きなクシャミ(クッサメ)をして、とぼとぼと帰っていく。

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狂言「業平餅(なりひらもち)」
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在原業平:野村萬斎
餅屋:野村万之介
娘:石田幸雄
稚児:中村修一
大夫:深田博治
侍:高野和憲
沓持:月崎晴夫
傘持:野村万作

あらすじ
在原業平(シテ)が随身や稚児・傘持ちを連れて、住吉の玉津島明神に
参詣の途中、茶屋に休息する。亭主に業平と名のり、食べ物を望むと、
餅を三方にのせてだされ代金を請求させるが、金子の持ち合わせがない。
かわりに和歌を詠もうというが、亭主があくまでも金銭を要求するので、
業平は餅尽くしの謡を謡い、ため息をつく。
亭主は、餅を振る舞うかわりに、自分の娘を京女臈(京の貴婦人)に
仕立ててほしいと頼む。承知した業平は、亭主が娘を連れにいっている
間にがつがつと餅を食べる。亭主が娘を業平に任せて立ち去った後、
娘の被衣をとるとあまりの醜女なのでびっくりする。娘を傘持ちに
押し付けようとするが逃げられ、業平も慕い寄る娘を倒して逃げる。

4月29日(土)14時開演
水戸芸術館ACM劇場
全席指定 A席4,000円、B席2,000円
チケット発売3月26日(日)
Tel. 029-225-3555 (9時30分〜18時)
mailto:ticket@arttowermito.or.jp
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メールでのご予約は、3月26日(日)18時以降、24時間無休で承ります。
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現代美術ファン倶楽部経由で受信を開始された皆様は、お手数ですが、
上記アドレスまで、ご予約に必要な様式一式をご請求ください。

http://www.arttowermito.or.jp/atm-j.html 次回配信をお楽しみに!---