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Date: Sun, 18 Jun 2000 22:33:33 +0900
From: Tamami Kojima <tamamik@arttowermito.or.jp>
Subject: [atm-info,00976] Nomura Hitoshi--Genesis of Life: The Universe, The Sun, DNA
To: atm-info@arttowermito.or.jp
Message-Id: <200006181331.WAA08808@juran.asahi-net.or.jp>
X-Mail-Count: 00976
▼ATM速報2000年6月18日発--------------------------------
2000年6月 プレスリリースより
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野村 仁−生命の起源:宇宙・太陽・DNA
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http://www.arttowermito.or.jp/art/nomuraj.html
主旨
80年代に太陽や星の運行を写真に撮り続けた野村仁は、隕石とYS11旅客機
の尾翼、隕石とDNA模型パーツを出会わせた作品を1996年に発表します。
さらに加えて93年から、 Solar Power Lab.のメンバーとソーラーカーの
自作を始め、99年に6代目のソーラーカー《サンストラクチャー '99》で
アメリカ大陸を横断するHAASプロジェクトを実施し完走させます。
写真を用いた表現によって70年代より知られてきた野村は、それまでの
写真を用いた作家というイメージを払拭するに充分な展開を矢継ぎ早に
示したと言えるでしょう。
この90年代のダイナミックな展開が何に起因し、どの方向に向かおうと
しているのかを検証することを目的に、30年にわたる作家活動の中間観測
点として本展を企画いたしました。
会場は、飛躍感あふれるこれらの作品とそのルーツとなった80年代の作品
に70年代の重要な1作品、さらに本展のための新作を加えた計60余点で
構成します。
出品作品から容易に連想される「宇宙・太陽・DNA」は、その背後に野村
の「生命の起源」への興味を強く暗示させています。一貫した視座のもと
に制作された作品が提示する生命の起源へのロマンと出会う機会になれば
幸いです。
会期:2000年8月5日(土)〜10月15日(日)
休館日:月曜日、ただし10月9日(月・祝)は開館、10月10日(火)休館
開館時間:9:30〜18:30(ご入場は18:00まで)
会場:水戸芸術館現代美術ギャラリー
企画:森司(水戸芸術館現代美術センター学芸員)
協賛:
株式会社資生堂
http://www.shiseido.co.jp/
トヨタ自動車株式会社
http://www.toyota.co.jp/index-n.html
協力:
株式会社創夢
http://www.soum.co.jp/
株式会社竹尾
http://www.takeo.co.jp/
エア・ウォーター株式会社
http://www.awi.co.jp/
入場料:一般800円、前売り・団体20名様以上600円、
中学生以下・65歳以上・心身障害者の方は無料
おとなパス 2,000円(ご購入の日から1年間有効、20歳以上の方対象)
H.T.P.(ハイティーンパス)1,000円
(ご購入の日から1年間有効、15歳以上20歳未満)
チケット・H.T.P.は、JR東日本みどりの窓口、びゅうプラザ、
水戸芸術館チケットカウンターでお求めいただけます。
「おとなのパス」は、水戸芸術館チケットカウンターでのみ
取り扱います。
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会場構成
本展では、作家の探求する二つのテーマである、マクロコスモス=宇宙
とミクロコスモス=DNAの二軸を、ギャラリーの1室から8室までの全館
を通じてパラレルに展開することで、それらが一つであることを示すよ
うに目指しました。 中心会場となる3室では、壁に取り付けられたYS11
旅客機の尾翼と隕石が組み合わされた《軟着陸する隕石 '97》と、DNA
模型パーツと隕石を出会わせた《コスミック・センシビリティー:超螺
旋》の2作品が対峙して展示されます。
1室には、《軟着陸する隕石 '96》と太陽や彗星の軌跡を視覚化した写
真作品を展示します。
2室には、宇宙創生過程をモデル化したガラス作品と地球上で酸素を生
み出す最古の生命体であるストロマトライトを撮影した作品を展示しま
す。
4室には、NASAが撮影した火星の風景を3Dメガネで立体的に見せる作品
と、それをもとに作成したジオラマで火星の24時間を撮影した作品、さ
らに捨てられ放置されたロケットの写真などを展示します。
5室には、 Solar Power Lab.のメンバーとアメリカ大陸を横断した
HAASプロジェクトに関する諸々を完走した6代目のソーラーカー
《サンストラクチャー '99》を中心に展示します。
6室には、宇宙での植物栽培を想定した、水耕栽培の装置によるサラダ
菜の栽培を行う作品とその写真作品や、液化酸素の淡い青色の美しさを
そのまま提示した作品を展示します。また10年間の日常を本にした
《Ten-Year Photobook 又は 視覚のブラウン運動》を閲覧できるように
展示します。
7室には、隕石をさまざなものに見立てた彫刻作品とDNAをテーマにした
作品、および月と鳥のスコアー作品とジュラ紀の樹木が現存した場合を
想定した作品を展示します。
8室には、新作の《軟着陸する隕石 2000》と、太陽系惑星の1年間の
運行軌跡を写真にした9点組作品、他を展示します。
▼出品作品リスト
http://www.arttowermito.or.jp/art/nhlistj.html
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野村 仁(のむら・ひとし)
1945年 兵庫県生まれ 京都市立芸術大学教授・大学院主任指導教員
1969年3月に発表した、段ボールが自重で崩れるさまを作品とした
《Tardiology(遅延論)》で注目をされて以来、70年の「第10回日本
国際美術展‘人間と物質’」、75年の「第9回パリ青年ビエンナーレ」
に参加するなど、これまで多数の個展とグループ展に参加。
「第5回インド・トリエンナーレ」(82年)、「第9回シドニー・ビエ
ンナーレ」(92年)といった国際展への参加の回を重ねるなど、着実
にその歩みを重ねている。
水戸芸術館では、95年開催の展覧会「ジョンケージのローリーホーリ
ーオーバーサーカス」にて、《score》シリーズの演奏会を行った。
作品集に『Time-Space』(光琳社、1994年)がある。
http://www.arttowermito.or.jp/atm-j.html 次回配信をお楽しみに!---